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2007.07.02.Mon

名探偵



僕の家にジジイ(祖父)がやってきた。
「おーい、yutaka!」そう叫ぶジジイ。 僕は「どしたん?」と聞くとジジイは「(ジジイの)自転車お前乗って行ったか?」と言った。
僕はあいにく自動車という近代文明の利器を駆使しているので、わざわざジジイの自転車を拝借するような事はしない。
「いや、乗って行けへんで」とジジイに言うと「自転車どこかに行った。 盗られたんかな?」とボソボソと言う。
僕はこの時点で犯人が誰か(何か)分かってしまっていた。 認知症の疑いがあるジジイ。
ジジイが僕の家に来る少し前、用事の帰りに墓場の近くの木陰にジジイがいるのを見つけた。 僕は車を止めて「何しよん?」って聞いたら「墓の掃除をしとったけど、日差しが強いからここで休憩じゃ」と言った。 僕は墓の方を見る。 太陽の日差しが強いのは見て分かった。 その時には自転車は見当たらなかった。





僕の家の外でウロウロと自転車を探すジジイ。 「墓に置いてないか見に行ってみるか?」と提案しジジイと僕は墓場へ向かった。 それでも僕は墓に自転車が無いのは分かっていました。 でも、ジジイ自身が納得しないといけない。 自転車があるか無いかの問題ではなく、ジジイが「それ」を見つけれるかどうかが問題だった。
墓に着いたがもちろん自転車は無い。 それはそうだ、ジジイは始めから自転車になんか乗って来てなかったのだから。
「誰かに盗られたな」と呟くジジイに「家からここまで(墓まで)どうやって来たん?」聞くとジジイは黙って考えだした。
少しのあいだ考えているジジイ
「あ、そうじゃ。 小学校を通って来たんじゃ。 歩いて」ジジイはなんとか自分が歩いて墓まで来た事を思い出した。 事件は解決した。






昨日も僕の家に来たジジイは今日が(日曜日が)金曜日と思ってたらしく、なにやら新聞には金曜日と書いていたそうだ。 だから僕は今日は日曜日だぞ。と新聞が本当の事ばかり書いてはくれていない現実を教えてやった。
いや、現実を教えられたのは僕の方か。 ジジイの認知症の程度を思い知った。
ジジイの一日は24時間であって、3時間やそこらなのかも知れないし、今日じゃなく昨日を生きているのかもしれない。 時間や物事の迷路に迷い込んでいる。 その迷路で迷っている事さえ本人は気付いてないのかもしれない。
そんな何も知らない子供の様な顔をしているジジイに何をしてやれるか、僕は考えるのです。

コメント

2007.07.03.Tue

こんばんは^^
またまた登場ですね!じいちゃん。私の母もよくそういうこと言いますね~。
『今日は、何日だっけ?』とか。
年取ると、幼児性が強くなって
怒るにも、怒れないない時ってありますよね。余りに無邪気な顔されたりすると。。
今日はyutakaさんの文章が余りに上手なんで、コメントに困ってしまいました(汗)
2007.07.03.Tue

>ぴーちさん
こんばんは!
ホント、子供みたいな顔でとぼけるので困ります^^
こういう病の対処法が僕はいまいち分からないので困っちゃいますね。
いえいえ、文章はまだまだです…
ブログを書いていて「こういう記事にはコメントしずらいだろうなぁ」的内容だと自分でも思ったりしますもん^^
それでもコメントしてくださった事に感謝します。
ありがとうございます。

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